はじめに

 私たちの所属する香川県勤労者山岳連盟(労山)は、このたび第49回の定期総会を開催することとなり、間もなく半世紀を迎えます。
 現在、会員数は280名で四国ではトップであり、人口比率で比べた場合は全国的にみても上位に位置していると思われます。
 また、四国では唯一「救助隊」を組織し、コンパニオンレスキューおよび事故時に適切な対応が取れるように取組み、地域的な登山者教育を目的に毎年「初級登山学校」を実施して遭難対策。安全対策・登山者教育の活動に取組んで四国内では他県をリードする立場にあります。
 この組織力をもとに自然保護活動として、6月「全国一斉清掃登山」、11月「五色台クリーンハイキング」に取組み香川県および関係自治体等から認知され、県連としては大きな財産だと思います。
 しかし、半世紀を振り返ると、会員数は1993年までは一進一退を繰り返しながらに増加し457名まで達しましたが、この年をピークとして1995年のひまわリハイキングクラブの脱退以降、1998年からは右肩下がりに減少が止まらず2010年には300名を割込み287名まで落ち込みました。
 その後「初級登山学校」受講者の勧誘に力を注ぎ、2012年さかいで山の会の結成。加盟を契機として325名まで回復しましたが、今年9月にしわくハイキングクラブが脱会し280名まで落ち込んでいます。
 この原因として、会員数増加時にはハイキングクラブの大規模化により会員数が増加しピークに達した頃、連盟費の値上げ等により会員離れが進んだと考えられます。
 さらに、県連に加盟する意義が感じられなくなり組織運営者の後継者問題、連盟費の負担感等を理由として会が脱会することにより、会員が減少していることも事実です。
 しわくハイキングクラブが脱会したことは残念なことですが、なぜ脱会に至ったかを分析するとともに、会の活性化と県連の役割を明確にすることが重要であり、その対策を出来るだけ早く講じることが必要です。
 そのなかで最近あまり耳にしなくなった「労山活動」とは何か、なぜ県連活動が必要なのか等の議論することが必要であり、労山活動の理念が書かれている「趣意書」や「規約」を学ぶ原点に返つた活動が重要であると考えます。
 また、創立50年の節目を契機として、各会と県連が一体となり飛躍できるように各会が結集して、労山を見直すための行事を検討することも重要であると考えます。
 県連は「山登り」のための組織ですが、各会や会員が「たかが県連、されど県連」の思いを一つに結集し「労山活動」を進め、いつまでも安全で楽しい登山を続けて、各会が発展できるよう県連への協力を呼びかける次第です。

                                    香川県勤労者山岳連盟会長 阿部 哲也