4月13日に救助隊総会を開催しました。

  • 救助隊総会    (宮武 淳)

 4月13日に、観音寺あけぼの山の会事務所で、隊員38名中24人の出席、委任状12で盛大に行われました。

 今年の方針の中心は、コンパニオン・レスキューの普及と向上です。今年も、各会に出前講習を行います。

是非とも、各会から希望の日時と講習内容をお知らせ下さい。 

 総会の中で議論されたことは、

1 「災害ボランティアの参加に向けて、救助隊が音頭とりとなって隊員に呼び掛ける」と総括で述べたところ、愛媛の太田さんから、愛媛では、宇和島の災害の際に、会員が被害を受けていないかどうか調査したと発言があった。
2 「デジタル無線機の購入に向けて、検討中」について、救助隊では、現在、アマチュア無線のクラブ局設置に向けて準備しているが、デジタル無線機を購入して、トレーニングで使用して、その有効性について各会に伝えていきたい。
3 「コンパニオン・レスキューのマニュアルが欲しい」という意見については、作成には、余分な労力が必要なので、難しい。応急処置(3SABCDE)から始まって、搬出・搬送の手順は決まっている。必要ならば、各会の出前講習を利用して下さい。
4 以前発表した、ロープワークのマニュアルについては、県連のホームページに、隊員だけが見れるコーナーを設置して、その中に保存する。
5 「2019年度の一般会計の支出が、2018年度より増えているのは、どうしてか?」という質問に対しては、県連の会計の〆がⅠ月であるため、すでに、2月の伯耆大山の合同トレーニングの隊員への交通費補助で4万円ほど支出している。新年度は、なるべく装備積立金会計への入金を少なくして、一般会計を使い切りたい。

 以上です。

 隊員の動向は、高松労山の高尾さん・三谷さん・藤田さん、松山労山の山本さんが辞められ、新たに、高松労山の井上さん、善通寺山の会の大井さんが入られて、39名で登録している。

 役員は、<隊長>佐藤(善通寺山の会)<副隊長>川尻(高松労山)

<事務局長>宮武(五色の峰)<事務局次長>谷本(山歩会)・太田(愛媛・山の子)

<事務局員>音地(善通寺山の会)・市原(高松HC)・坂上(塩飽山の会)

      植松(さかいで山の会)・前川(あけぼの山の会)

<県連担当理事>宮武(五色の峰)

2019年4月14日 | カテゴリー :

2月16日~17日 救助隊合同トレーニング(伯耆大山)報告

実施日 2019年年2月16日~17日

実施場所 伯耆大山<大神山神社奥の斜面>

実施内容 雪山の基礎技術<支点構築、ロープ操作、加温梱包、ツエルト搬送>

参加者  香川17名、愛媛1名

2月16日

11時前には集合場所であるやまびこ荘別館華山に全員集合し各自昼食の後出発しました。天候はあいにくの雪が降ったり止んだりです

大神山神社で小休止ののち、神社の少し奥、下宝珠と沢沿いの分岐辺りの斜面でトレーニングを行いました。雪はほぼ締まった古い雪の上に10㎝ほどの新設が乗った状態でした。

トレーニング資料のメニューに従い、雪上での支点作成ということで、4班に分かれてピッケル、スノーバーで突き刺しと横埋めで数人が斜面方向に引っ張って支持力の確認をしました。

続いて講師が解説しながら土嚢袋、スーパーレジ袋、スノーボラードの支持力の確認を行いました。

土嚢袋は1/3程度に雪を入れて口の部分を束ねてスリングを掛けます。レジ袋は雪を入れてスリングを十字に掛けます。

下の旧雪が良く締まっておりほとんどの支点が5~6人で引いても十分耐えていました。

但しスーパー袋については袋が破れて抜けてしまました。袋の強度や袋の材料と雪とが全く摩擦が働かないことが要因だと思われます。

いずれの場合もスノープラトーは広めに作りよく固めておくことが重要です。踏み固めの効果はその人の体重にもよりますが20~30cm程度とのことで、埋めた後もしっかり固めておく必要があります。

また支点からのスリングは斜面下向きの力が加わるように溝を切ってセットしました。

続いてスノーボラードの支持力の確認をしました。直径1m程度の涙形の溝を作ります。溝の深さは20㎝以上にします。

補強として溝の内側にピッケルや枝などをさしておくとロープのボラードへの食い込みが防止できます。

次いで、ショートロープコンテによる確保の練習をしました。
トップが滑落しても立木にロープがかかるようにして進みます。都合よく立木が無い場合は立木にランナーを掛けて進みます。八ヶ岳の石尊稜の中間部のスノーリッジなどではこの方法が良かったなと思いました。

最後にスタンディングアックスビレーによる確保と確保者の脱出トレーニングを行いました。脱出は岩登り同様、繰り返しのトレーニングが必要と感じました。

2月17日

現地トレーニングに先立つ7時から宿舎にて加温梱包とツエルト搬送及びザック搬送の練習をしたのち、前日の場所において2班に分かれてトレーニングを行いました。

ザック搬送は空にしたザックの肩紐の上の部分とハーネスのレッグループを交差させて連結して被搬出者を担ぎ後ろからスリングを引く補助を付けます。交代してザック搬送を実施した後、ツエルト搬送を行いました。

そのまま大神山神社まで搬送した後、スノボラードの復習として補強に使用したピッケルの回収方法についてトレーニングしました。

補強するピッケルの石突きにスリングを掛けておき、そのスリングは補強ピッケルの脇に寝かせて置いた補助ピッケルのシャフトの上からボラードに掛けたロープのボラード頂点から1m位の位置に連結しておきます。補助ピッケルも繋いでおきます。

懸垂下降の後、ロープを引けば補強ピッケル、補助ピッケルとも回収できるという塩梅です。

補助ピッケルは横向きに置くだけでピックを雪面に刺さない方が回収が容易であることがわかりました。

その後、大山寺までザック搬送をして2時半ころトレーニングは無事終了しました。


(記:五色の峰 塚原寧記)

2019年3月3日 | カテゴリー :

11月18日 模擬捜索訓練を実施しました。

11月18日に県連救助隊の模擬捜索訓練が開催されました。


香川県連遭難対策・模擬捜索訓練に参加して


過去に何度か参加をさせていただいた。 今回は、住宅地に近い里山的な香川県西部の七宝山系で模擬遭難訓練を行った 七宝山系には稲積山・ 高根神社があり最近 天空の鳥居 で有名になりハイカーも軽装で上がってくる低山、国土地理院の地 図には載っていない山道も多くあり道に迷いやすい また、猪が多くけもの道も交わり分かりづらい。 訓練中にも猪親子に遭遇したパーティーもいた。
今回の遭難者は仁尾町にぬける吉津峠から志保山(426m)に登り、主尾根を南に縦走し稲積山・
高根神社(404m)を折り返し志保山経由、元の道をたどり吉津峠に降りる単独による山行の予定
当日は快晴。
11月17日(土)夜、下山リミットの18時を過ぎて、道に迷い山中でビバーグするとの一報が入る。宮 武留守事務局中心に明日の捜索の打ち合わせをあけぼの山の会にて実施。 朝、7時に事務所に25名が集合、1~4班と現地本部に任務分けしたのち各班の行動を確認。8時前 からそれぞれの登山口から捜索開始。9時半ころに遭難者を発見した。発見場所は一度稲積山・高根神 社まで到達して、尾根筋を順調に帰り志保山頂上手前の分岐から下山ルートを間違え南郷ルートに5分 ほど降りた斜面。右の沢に傾斜した杉林の中に15m滑落していた。怪我の程度は左足首のねんざで介添 えがあれば歩ける状態。
本部への報告は2班に中継を入れながら、1班は発見者グループに合流。その後2班が合流。1 2班合同 で負傷者の山道までへの引き上げを実施。30mロープにより立ち木1ターンでごぼう抜き後 、3S・ABCDを実施足首以外の怪我なしと判断 発見者が最初に左足首の固定をしていたために、即自動車道まで搬出する準備をする。本番であれば 背負い搬送がよいだろうが、今回は人数が多いことと訓練であるためザックタンカでの搬出とした 12 時半過ぎには、車道まで下したところで終了。
あけぼの山の会に帰り、反省会を行い解散。
【出された反省点】 ・初動で手間取った。救助者が道を間違えた。ザックタンカがうまく作れていた。グループの班の名前 が1234班がよい。(無線で聞き取りやすい) 枝尾根に入るときは2名以上で行動。分かれて探すとき は時間や標高差を区切る。無線の指示が不明確だった。声掛けの後は静粛にして待つ。3S・ABCD はしっかり事前に学習。今まで遭難者を見つけたことがないが できるか心配。無線ブラインドになる 場所には中継局が必要。ザックタンカの作り方を習得。平地で実際搬出のトレーニングを行う。
感想
・負傷者は寒いのでツェルト梱包をしておく。ザックの寝心地をよくする必要がある。担ぎ手のザック
が負傷者の顔に当たっている。搬出リーダーは負傷者のそばで体調や不具合を観察し、事あれば対応で
きるようにする。もしもの時には、テキパキできるよう技術を習得しておきたい。
(2018年11月18日 松山労山 赤松敬三)


☆各会クラブからの報告☆


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2018年11月18日 | カテゴリー :

6月30日〜7月1日、救助隊の「沢での搬出トレーニング」が実施されました。

6月30日から7月1日にかけて行われた、救助隊の「沢での搬出トレーニング」が開催しました。

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30日は、善通寺山の会事務所に集合し、わさび沢の登山口に10時過ぎに着きましたが、雨が降り続いていることから計画の変更を余儀なくされました。
急遽、観音寺のあけぼの山の会事務所に移動して、午後から室内で講習会を実施しました。


講習は、合同トレーニングの資料に基づいて、

カラビナ レスキューに必要なロープの結び方 支点作成(流動分散と固定分散の使い分け) 引き上げシステム(1/3システム・1/5システム)について行いました。

夜は、事務所の裏庭で各会毎にバーベキューを食べて、大いに盛り上がりました。

1日は、8時過ぎからワサビ沢で実技を実施しました。

(五色の峰blogより編集)


【各会の報告】

☞五色の峰blogはこちら

 

2018年7月3日 | カテゴリー :